高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ(たかまどのみやはい アンダーエイティーン サッカーリーグ2011 プレミアリーグ)は、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグの2011年開催分である。 高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグは、本2011年より開始した。
全国より選出された20チームが、プレミアリーグイーストとプレミアリーグウエストの2リーグに10チームずつ分かれ、ホーム・アンド・アウェーの総当たり戦を実施する。各チームとも、18試合を戦った。
プレミアリーグイーストとプレミアリーグウエストともに、高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップへの出場権が優勝チームに与えられる。下位の2チームは自動降格し、次年度は高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグの所属となる。
プレミアリーグイースト、プレミアリーグウエストともに、4月9日に第1節、12月11日に最終の第18節が予定されていた。東日本大震災の影響で、東北から参加した青森山田高校と尚志高校の4月分の試合は延期され、5月からの開始となった。それ以外の試合は、予定どおりに開催された。
プレミアリーグ初年度である2011年の参加チームは、次の手順で選出した。
まず、過去3年間の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会の成績を地域別にポイント化し、そのポイントをもとに合計20の枠数を地域別に次の表のように配分した。
次に、地域別に配分された枠数をもとに、2010年のJFAプリンスリーグU-18の成績上位チームを選出した。
2011年のプレミアリーグには次のチームが参加した。
日本全国より選出された20チームのうち東地区の10チームが戦った。
優勝は、コンサドーレ札幌U-18と東京ヴェルディユースが最終第18節まで争った。第17節、それまで首位だった札幌U-18が浦和ユースに0-2で負ける一方で、東京Vユースが尚志高校に6-1で勝ち、勝ち点で札幌U-18と東京Vユースが並び得失点差で東京Vユースが首位に立った。そして第18節、札幌U-18がFC東京U-18に2-1で勝つ一方で、東京Vユースが三菱養和SCユースに0-1で負け、札幌U-18の優勝となった。
札幌U-18は、第11節までを6勝5分の無敗とし、この時点で首位だった。その後の5試合を2勝3敗と調子を落とすも、最終戦に勝ったことで優勝した。トップチームには、すでに前年のJ2に出場していた荒野拓馬のほか、奈良竜樹、前貴之、榊翔太など5名が昇格した。
東京Vユースはこの年の全日本クラブユース(U-18)選手権で優勝しており、2冠を目指して本リーグ戦を戦ったものの、最終戦で敗れたことで目標には及ばなかった。トップチームには、杉本竜士、南秀仁ら4選手が昇格した。また、楠瀬直木監督は本大会をもって退任した。
清水エスパルスユースは、第13節から最終第18節までを6連勝し、3位となった。トップチームには、犬飼智也ら2名が昇格した。
浦和レッドダイヤモンズユースは、優勝を目指して リーグに臨んだものの、第7節からの4連敗と第13節からの3連敗があり、4位に終わった。また、第17節を前にした10月20日に堀孝史監督がトップチーム監督に就任し、ユースを去った。残りの2試合は、ユースコーチだった渡辺隆正が監督をつとめた。トップチームには、12点を挙げて得点王となった矢島慎也ら2名が昇格した。
残留争いでは、最終第18節で東京Vユースに勝った三菱養和SCユースが、同節で札幌U-18に負けたFC東京U-18を逆転し、8位での残留となった。FC東京U-18は、勝ち点1差での降格となった。
尚志高校は、東日本大震災で被災して地元での練習を続けられず、震災発生約半月後から千葉県で練習を再開した。5月に開始したリーグ戦では、最初の7試合で0勝5敗2分と序盤で苦戦した。その後は立て直し、4勝を挙げて第16節の時点で残留圏内の8位まで順位を上げた。しかし、第17節、第18節と最後の2戦を連敗して降格となった。
最終更新は全日程の試合終了時
出典: JFA 高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ EAST 順位表
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
出典: 高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ EAST 戦績表
1左縦列のチームがホーム側。
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
日本全国より選出された20チームのうち西地区の10チームが戦った。
サンフレッチェ広島F.Cユースが1試合を残した第17節で優勝を決めた。第13節で京都サンガF.C. U-18が広島ユースに勝って勝ち点差を縮めたり、第16節でセレッソ大阪U-18が勝ち点差3に迫ったりする場面があった りしたものの、開幕から8連勝の広島ユースがずっと首位を維持した
優勝した広島ユースからのトップチーム昇格はなかった。
2位の京都U-18からは、杉本大地、高橋祐治、原川力、久保裕也ら6名がトップチームに昇格した。なお、杉本と久保は3月にトップ登録され、久保のプレミアリーグの出場はなかった。
3位のC大阪U-18からのトップチーム昇格はなかった。
4位の名古屋グランパスU18からは、3名がトップチームに昇格した。
残留を争ったのは、富山第一高校と広島観音高校。この2校は第17節で戦い、勝った広島観音高校は最終18節の結果次第で残留の望みを残した。しかし、広島観音高校は第18節で京都U-18に負け、プリンスリーグへ降格した。
立正大学淞南高校は、首位の広島ユースと引き分け3位のC大阪U-18に勝利したものの、18試合で1勝しか挙げられずに早々とプリンスリーグ降格が決まった。
最終更新は全日程の試合終了時
出典: 高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ WEST 順位表
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
出典: 高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ WEST 戦績表
1左縦列のチームがホーム側。
色: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 チャンピオンシップは、2011年12月17日に埼玉県さいたま市緑区の埼玉スタジアム2002で行われた。高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップの第1回目にあたる。
プレミアリーグイーストで優勝したコンサドーレ札幌U-18とプレミアリーグウエストで優勝したサンフレッチェ広島F.Cユースが対戦した。その結果、サンフレッチェ広島F.Cユースがコンサドーレ札幌U-18を3-1で破り、チャンピオンシップの初代王者となった。前身の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会を含めると2年連続3回目の優勝。大会MVPには、野津田岳人が選出された。
前半は、広島ユースがゲームの主導権を握るも両チーム無得点のまま終了した。後半4分、札幌U-18ディフェンダーのファウルで得たPKを野津田岳人が決めて先制。後半6分には野津田の蹴ったCKを藤井貴之が決め、後半18分には末廣浩暉が3点目を決めた。札幌の反撃は、後半42分の中原彰吾のゴール1点にとどまり、そのまま試合終了。広島 が3-1で札幌U-18に勝った。
プレミアリーグ参入戦が、2012年のプレミアリーグ出場権を獲得するチームを決めるために開催された。
1回戦の勝者とほかの7地域の優勝チームの計8チームが、2チームずつ4つのグループに分かれて2回戦を実施し、各グループの勝者4チームが2012年のプレミアリーグ出場権を獲得する。 今回の参入戦で1回戦を行うのは、北海道と東北の優勝チーム。
90分(45分ハーフ)。90分で勝敗が決しない場合は20分(10分ハーフ)の延長戦を行い、なお決しない場合はPK戦により勝利チームを決定する。
1回戦1試合は12月4日に西が丘で、2回戦4試合は12月17日に埼玉スタジアムの補助グランド(第2グランドおよび第3グランド)で、それぞれ行われた。
高円宮杯プリンスリーグ9地域の優勝チーム、計9チームが参加した。
参入戦の結果、次の4チームが翌2012年のプレミアリーグに昇格した。
旭川実業高校が勝ち上がった。
ヴィッセル神戸U-18が勝ち上がった。
岡山作陽高校が勝ち上がった。
鹿島アントラーズユースが勝ち上がった。
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