中山金杯

中山金杯（なかやまきんぱい）は、日本中央競馬会 (JRA) が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走 (GIII) である。競馬番組表での名称は「日刊スポーツ賞 中山金杯（にっかんスポーツしょう なかやまきんぱい）」と表記している。

正賞は日刊スポーツ新聞社賞。

概要

1952年に、5歳（現4歳）以上の馬による重賞として「金杯」の名称で創設。1966年から1995年までは京都競馬場でも同名の競走（現・京都金杯）が行われていたが、1996年より東西の金杯を区別するため現名称に変更された。

負担重量は別定とされた1954年から1960年を除き、ハンデキャップで行われている。施行場は幾度かの変更を経た後、1980年から中山競馬場で定着。創設時の施行距離は芝2600mだったが、1960年（昭和35年）に新年最初の重賞として創設されたアメリカジョッキークラブカップ（AJCC）と入れ替わる形で、翌1961年より芝2000mに短縮。時期も同様にAJCCとの交換で新年最初の節の開催になり、新年度の中央競馬の開幕を飾る重賞として定着した。

外国産馬は1994年から、外国馬は2006年から、地方競馬所属馬は2020年からそれぞれ出走可能になった。

京都金杯と同じように競馬ファンからは金杯の格言として「一年の計は元旦にあり」をもじって「一年の計は金杯にあり」と言われている。また、「金杯で乾杯」のフレーズもしばしば口にされる。

地上波テレビ放送局は開催日が日曜日固定でないため毎年変動し、開催日が月曜日～土曜日の場合はテレビ東京、日曜日の時はフジテレビで放送される。

競走条件

以下の内容は、2024年のもの。

出走資格：サラ系4歳以上

• JRA所属馬
• 地方競馬所属馬（認定馬のみ、2頭まで）
• 外国調教馬（優先出走）

負担重量：ハンデキャップ

賞金

2024年の1着賞金は4300万円で、以下2着1700万円、3着1100万円、4着650万円、5着430万円。

歴史

• 1952年 - 5歳以上の馬によるハンデキャップの重賞競走「金盃」の名称で創設、中山競馬場の芝2600mで施行。
• 1954年 - 負担重量を別定に変更。
• 1961年 - 負担重量をハンデキャップに変更。
• 1966年 - 名称を「日刊スポーツ賞 金盃」に変更。
• 1971年 - 名称を「日刊スポーツ賞 金杯」に変更。
• 1972年 - 馬インフルエンザ流行の影響で4月に福島競馬場の芝2000mと変更されたが、厩務員のストライキでさらに2週延期された。
• 1984年 - グレード制施行によりGIIIに格付け。
• 1994年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる。
• 1996年 - 名称を「日刊スポーツ賞 中山金杯」に変更。
• 2001年 - 馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、競走条件を「4歳以上」に変更。
• 2006年 - 国際競走に指定、外国調教馬が4頭まで出走可能となる。
• 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大。
• 2015年
  • 出走可能頭数を17頭に拡大。
  • 外国馬の出走枠を9頭に変更。
• 2020年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。

歴代優勝馬

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

競走名は第1回から第44回まで「金杯」。

脚注・出典

注釈

出典

各回競走結果の出典

• 「日刊スポーツ賞中山金杯(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』2006年、9-88頁。  1回～54回
• JRA年度別全成績
  • （2024年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年1月7日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2023年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2024年1月7日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2022年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2022年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2021年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2020年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2019年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2018年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2018年1月8日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2017年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2016年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年1月7日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2015年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2015年1月6日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2014年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2013年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2012年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2011年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2010年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2009年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2008年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2007年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2006年）“第1回 中山競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 11. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2005年）“第1回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 17-18. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2004年）“第1回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 18-20. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2003年）“第1回 中山競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 19-20. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
  • （2002年）“第1回 東京競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 19-20. 2014年9月1日閲覧。（索引番号：00011）
• netkeiba.comより（最終閲覧日：2015年1月7日）
  • 1984年（馬主記載なし）、1986年、1987年、1988年、1989年、1990年、1991年、1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年

関連項目

• 京都金杯
• 金杯 (競馬)

外部リンク

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