東茨城郡(ひがしいばらきぐん)は、茨城県の郡。
茨城県のほぼ中央に位置する。行政区域は県央の山間と平坦な東茨城台地にまたがる。
人口61,928人、面積307.27km²、人口密度202人/km²。(2024年5月1日、推計人口)
以下の3町を含む。
水戸市を挟んで茨城県の東西を貫いている。1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
もともとは茨城郡であり、1878年(明治11年)の郡区編成により、東茨城郡と西茨城郡(現在は消滅)に分割され発足した。1889年(明治22年)の市制・町村制施行時には、水戸市に市制が敷かれて分離し、磯浜町・小川町が町制を施行して2町32村となり、郡役所は水戸市東柵町に置かれていた。その後、大貫町、石塚町が町制を施行し、常盤村、緑岡村が水戸市に編入されるなどを経て、1953年(昭和23年)には4町28村となり、水戸の近隣村が水戸市に編入されたことから郡域は南北に二分されることになった。その後、沼前村と夏海村の一部と野口村と長倉村を東茨城郡に編入している。1953年(昭和28年)から1961年(昭和31年)にかけて推進された市町村の合併(いわゆる昭和の大合併)により、昭和後期には大洗町、常北町、茨城町、内原町、常澄村、美野里町、小川町、御前山村、桂村の6町3村となった。時代が平成になると、平成4年に常澄村が水戸市に編入されたが、1995年(平成7年)に合併特例債を中心とした財政支援措置がなされるなど、政府主導による市町村合併(いわゆる平成の大合併)が強力に推進された結果、水戸近隣の内原町が水戸市に編入され、常北町と桂村が合併して城里町となったほか、小川町と美野里町、新治郡玉里村が合併して小美玉市が成立し、御前山村も那珂郡の町村との合併により常陸大宮市が誕生して郡から分離した結果、郡域の現在は茨城町・大洗町・城里町の3町となった。
北西部は八溝山地を構成する鶏足山塊(とりあしさんかい)に覆われ、中央部は広域にわたって東茨城台地に覆われている。台地上には北東から南西の順に、那珂川、桜川、涸沼川、巴川、園部川が流れて浸食谷が形成されており、大きく4つの地域に分けられている。さらに、谷津とよばれる樹枝状の枝谷が台地上に刻まれており、台地と低地が交錯する。東部は、太平洋(鹿島灘)に面する。
漁業や観光を中心産業に置く大洗町を除いて、ほとんどは農業を中心とした地域で、大部分が畑作地や水田に土地利用されている。そのなかで、城里町石塚、茨城町奥谷・小鶴は商業地として市街地を形成する。かつて、郡の最南部には小川町があったときには、航空自衛隊百里基地があることが知られていた。
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