1972年の読売ジャイアンツでは、1972年の読売ジャイアンツの動向をまとめる。
この年の読売ジャイアンツは、川上哲治監督の12年目のシーズンであり、V9の8年目のシーズンである。
前年7連覇を果たしこの年も優勝候補の本命として8連覇への期待がかかるチームだったが、開幕ダッシュに成功した前年とは違って4月は平凡なスタート。5月以降は中日から首位の座を奪うと打撃陣では王貞治・長嶋茂雄などが打ちまくり、崩壊寸前の投手陣をカバーして前半戦を首位で折り返す。主力の高齢化もあり、辛うじて接戦で勝つ試合が多くなったチームは5月と7月に2度阪神に同率首位に並ばれた。しかし8月26日から9連勝で阪神とのゲーム差を広げていき、最終的に8連覇を達成。この年は阪神と相性がよく、8月後半以降の同一カード6連勝(1分含む)も含めて16勝8敗2分と勝ち越したが、3位の中日には11勝15敗で負け越し、5位の大洋には13勝13敗と苦戦した。日本シリーズは2年連続で西本幸雄監督率いる阪急との対決となり、前年同様パ・リーグ盗塁王の常連となった福本豊をはじめ長池徳士・加藤秀司・大熊忠義といった阪急の強力打線を封じられるかに話題が集中したが、この年最多勝と最高勝率を獲得した堀内恒夫や高橋一三など投手陣が徹底的に封じ最終的に4勝1敗で8年連続の日本一に輝き、西宮球場で川上監督が胴上げされた。投手陣はチーム防御率が3.43のリーグ3位に甘んじたが、52完投はリーグ1位。打撃陣はチーム本塁打・盗塁ともにリーグ1位で、打率も.254のリーグ1位を記録した。
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