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ロック・アンド・ロール・ミュージック


ロック・アンド・ロール・ミュージック


ロックンロール・ミュージック」(Rock and Roll Music)は、チャック・ベリーの楽曲である。1957年にチェス・レコードからシングル盤として発売され、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。1964年に発売されたビートルズによるカバー・バージョンは、オーストラリアやヨーロッパ、日本のシングルチャートで第1位を獲得し、1976年に発売されたザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。

オリジナル・バージョン

チャック・ベリーは、レナード・チェスとフィル・チェスのプロデュースのもと、1957年5月にシカゴで「ロックンロール・ミュージック」のレコーディングを行なった。演奏には、ラファイエット・リーク(ピアノ)、ウィリー・ディクスン(ベース)、フレッド・ビロウ(ドラム)が参加している。チェス・レコードは、1957年9月に45rpmと78rpmの両方のフォーマットでシングル盤として発売し、年末までに『ビルボード』誌のR&Bシングルチャートで6位、Hot 100で8位に達している。

2004年に『ローリング・ストーン』誌が発表したローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の第128位にランクインした。

ビートルズによるカバー

ビートルズは、ハンブルグでの巡業中から本作を演目の1つとしていた。1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』にも『Saturday Club』(1964年12月26日放送回)での演奏が収録された。1964年10月18日にEMIレコーディング・スタジオで録音された本作は、12月にパーロフォンから発売されたアルバム『ビートルズ・フォー・セール』、アメリカではキャピトル・レコードから発売された『Beatles '65』に収録された。1976年には本作を収録した同名のコンピレーション・アルバムが発売された。

本作におけるピアノの演奏者について、さまざまな見解がある。デレク・テイラーによるアルバムのライナー・ノーツでは「ジョージ・マーティンが、ジョンやポールと共に1台のピアノを演奏している」と書いている。一方、ビートルズの歴史家であるマーク・ルイソンは、著書『The Beatles Recording Sessions』で「ビートルズの基本編成にマーティンがピアノで加わり、オーバー・ダビングなしの1テイクで録音された」と書いている。

本作は1965年初頭に多数の国でシングル・カットされており、日本で発売されたシングル盤のB面には「エヴリー・リトル・シング」、ドイツ、ベルギー、イタリアで発売されたシングル盤のB面には「アイム・ア・ルーザー」、オーストラリアで発売されたシングル盤のB面には「ハニー・ドント」、スウェーデンで発売されたシングル盤のB面に「恋におちたら」が収録された。このうち、オーストラリア、日本、ノルウェー、スウェーデンのシングルチャートで第1位を獲得した。

デビュー後も1965年のヨーロッパツアーで演奏され、1966年のライブツアーではオープニング・ナンバーとして演奏された。1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に1966年6月30日の日本公演での音源が収録されている。

クレジット

※出典(特記を除く)

  • ジョン・レノン - ボーカル、リズムギター、ピアノ
  • ポール・マッカートニー - ベース、ピアノ
  • ジョージ・ハリスン - リズムギター
  • リンゴ・スター - ドラム
  • ジョージ・マーティン - ピアノ

チャート成績(ビートルズ版)

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、1976年5月24日にシングル盤として発売された。翌月28日に発売されたオリジナル・アルバム『15・ビッグ・ワンズ』にもB面曲「TMソング」と共に収録されている。『オールミュージック』のジョン・ブッシュは、アルバム『15・ビッグ・ワンズ』のレビューで、本作をはじめとした同作に収録のカバー曲について「あまりにも有名すぎて、誰も効果的に作り直すことができない」と評している。

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、Billboard Hot 100で最高位5位、RPM Top Singlesで最高位11位を記録した。

演奏(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

※出典

ザ・ビーチ・ボーイズ
  • マイク・ラヴ - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル
  • アル・ジャーディン - バッキング・ボーカル
  • ブライアン・ウィルソン - バッキング・ボーカル、ピアノ、モーグベース、アープ・シンセサイザー
  • カール・ウィルソン - バッキング・ボーカル
  • デニス・ウィルソン - バッキング・ボーカル、ドラム
外部ミュージシャン
  • マリリン・ウィルソン - バッキング・ボーカル
  • エド・カーター - ギター
  • ビリー・ヒンシ - ギター
  • ジーン・エステス - パーカッション
  • キャロル・リー・ミラー - オートハープ
  • スティーヴ・ダグラス - サクソフォーン
  • デニス・ドレイス - サクソフォーン、クラリネット
  • マイク・アルツシュール - サクソフォーン、クラリネット
  • ジャッキー・ケルソ - サクソフォーン、クラリネット
  • ジャック・ニミッツ - サクソフォーン、クラリネット

チャート成績(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

日本のアーティストによるカバー

  • ザ・ピーナッツ - 1965年の『第16回NHK紅白歌合戦』にて歌唱。
  • 西郷輝彦 - 1965年発売のコンパクト盤『テルの涙のチャペル』(訳詞:島村葉二)。
  • 弘田三枝子 - 1966年発売のコンパクト盤『ロック・アンド・ロール・ミュージック』。
  • 尾藤イサオ - 1966年発売のアルバム『ワーク・ソング』。「ロックンロール・ミュージック」の曲名。
  • 佐藤隆 - 1988年発売のビートルズのトリビュート・アルバム『抱きしめたい』。

脚注

出典

Collection James Bond 007

参考文献

  • Courrier, Kevin (2008). Artificial Paradise: The Dark Side of the Beatles' Utopian Dream. ABC-CLIO. ISBN 0-3133-4587-2 
  • Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. ISBN 0-19-512941-5 
  • Lewisohn, Mark. The Beatles Recording Sessions. Harmony Books. ISBN 0-5175-7066-1 
  • Marsh, Dave (2007). The Beatles' Second Album. Harmony/Rodale. ISBN 1-6096-1716-9 
  • Tremlett, George (1990). Rock Gold: The Music Millionaires. Unwin Hyman. ISBN 0-0444-0548-0 
  • Turner, Steve (2016). Beatles '66: The Revolutionary Year. New York, NY: HarperLuxe. ISBN 978-0-0624-9713-0 
  • Winn, John C. (2008a). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 0-3074-5238-7 
  • Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two. Crown. ISBN 0-3074-5239-5 
  • Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5 

外部リンク

  • Rock & Roll Music - Geniusの歌詞ページ

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ロック・アンド・ロール・ミュージック by Wikipedia (Historical)