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ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ


ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ


ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ(英語: World Rugby Pacific Nations Cup)は、ワールドラグビーによるラグビーユニオンの環太平洋諸国が参加する国際大会である。

概要

2024年から大会フォーマットを大幅に刷新。毎年8-9月に6か国(日本、カナダ、アメリカ、フィジー、サモア、トンガ)が参加する。3か国ずつに分かれたプール戦(各国2試合)の後、ファイナルシリーズ(決勝トーナメント)を行う。ファイナルシリーズは、日本とアメリカ合衆国が毎年交互に開催地となる。

2024年以降新設のファイナルシリーズを除き、いずれの大会も、勝ち点によって順位を決める。勝ち点は、勝利4、引き分け2、敗戦0。さらに「4トライ以上獲得」「7点差以内で敗戦」の場合にそれぞれボーナスポイント1が勝ち点に加わる。2024年以降では、プール戦において実施する。

表記

大会名称の日本語表記について、日本ラグビーフットボール協会では「パシフィック・ネーションズカップ」、ワールドラグビーの日本語ページでは「パシフィックネイションズカップ」「パシフィックネーションズカップ」と、表記にゆれがある。

また、試合ごとにスポンサー名などを冠することがある。

  • 2006年から2008年までの日本国内開催試合では「IRBパシフィック・ファイブ・ネーションズTOSHIBAジャパンラウンド」「IRBパシフィック・ネーションズカップ TOSHIBAジャパンラウンド
  • 2010年は、大会スポンサーを冠して「ANZパシフィック・ネーションズカップ」(the ANZ Pacific Nations Cup)。ANZはオーストラリア・ニュージーランド銀行の略。
  • 2023年大会の日本国内開催3試合は「リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ

歴史

環太平洋の世界ランキング第2グループ(ティア2)を強化し、トップ国との格差を縮める目的で設立された。

当初はオーストラリアA代表、フィジー、日本、サモア、トンガ、ジュニア・オールブラックス(ニュージーランドA代表)の6チームによる大会として構想されたが、2006年の第1回大会はオーストラリアが参加を見送ったため、5チームによりIRBパシフィック5ネイションズ(IRB Pacific 5 Nations)として開催された。

2007年からオーストラリアA代表が加わり、IRBパシフィックネイションズカップ(IRB Pacific Nations Cup)の大会名に変更されることになった。

2008年はジュニア・オールブラックス代わりにニュージーランドマオリが参加。2009年には再びジュニア・オールブラックスが出場したが、オーストラリアAは不参加、2010年にはジュニア・オールブラックスも不参加となり、以降 2022年を除き、オセアニア両国の参加は無くなった。

2009年の大会は、開幕戦の2試合を除き、残る8試合すべてをフィジーで集中開催した。2010年は逆に、フィジーで1試合を行った以外はサモアで開催。2011年は日本で全試合を開催する予定だったが、3月に起きた東日本大震災の影響により、日本対サモアの1試合が秩父宮ラグビー場で開催されただけで、他の試合はフィジーで行われた。

日本、トンガ、サモア、フィジー、カナダ、米国、ロシアの対抗戦の新設も検討されたが、2012年以降も大会は開催された。

2014年は規模が縮小され、日本・アメリカ・カナダと、サモア・フィジー・トンガの2プールで各国2試合のみで優勝を決めた。この大会期間、イタリアがフィジー・日本・サモアと、スコットランドがカナダ・アメリカなどと、各国へ遠征し試合を行った。

2014年11月に国際ラグビー評議会 (IRB) がワールドラグビー(WR)に改称したため、2015年から大会名がワールドラグビーパシフィックネイションズカップに改められた。

2016年と2017年はフィジー、トンガ、サモアの3か国で対戦し、両大会はラグビーワールドカップ2019のオセアニア地区予選も兼ねていた。2018年はフィジー、トンガ、サモア、ジョージアの4カ国で対戦。総当たりではなく、各国2試合ずつ対戦。フィジー×トンガ戦、サモア×ジョージア戦は実施せず。2019年はプールA(フィジー、トンガ、アメリカ)、プールB(サモア、日本、カナダ)プールA対プールBの総当たり戦を行い(他プールの3か国と試合)、総合順位を決定。

2020年と2021年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により開催されなかった。2022年は、フィジー、サモア、トンガ、オーストラリアAによる対戦が、フィジーで行われた。2023年は日本、サモア、トンガ、フィジーが参加、日本代表は3試合とも日本国内(ホーム)で行った。

2024年から大会フォーマットを刷新した。日本、アメリカ、カナダ、フィジー、サモア、トンガの6か国が参加。プール戦の後、決勝トーナメントを行う。決勝トーナメントは、年によって日本とアメリカで交互に開催する。

2006年の成績

第1回大会:2006 IRB Pacific 5 Nations(2006 IRBパシフィック・ファイブ・ネーションズ)、2006年6月3日~7月1日開催。参加チームではないオーストラリアでも試合を行っている。

日本代表は、第1戦トンガ戦、第2戦サモア戦の間の6月11日に秩父宮ラグビー場でイタリア代表戦を行っている(6-52で敗戦)。

2007年の成績

第2回大会:2007 IRB Pacific Nations Cup(2007 IRBパシフィック・ネーションズカップ)、2007年5月25日~6月24日開催。前回辞退のオーストラリアが参加し1か国増え、大会名が変更された。

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2008年の成績

第3回大会:2008 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィックネーションズカップ2008)、2008年6月7日~7月5日開催。

2009年の成績

第4回大会:2009 IRB Pacific Nations Cup(2009 IRBパシフィック・ネーションズカップ)、2009年6月12日~7月3日開催。この大会はフィジー協会が主管を務め、全10試合のうち8試合をフィジーで行った。

2010年の成績

第5回大会:2010 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィック・ネーションズカップ2010)、2010年6月12日~6月26日開催。6試合のうち5試合をサモアで行った。

2011年の成績

第6回大会:2011 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィック・ネーションズカップ2011)、2011年7月2日~7月13日開催。

当初、全試合を東京で開催する予定だったが、3月に起きた東日本大震災のため、1試合だけ秩父宮ラグビー場で行い、他の試合はすべてフィジーで実施した。日本とトンガが勝ち点10で首位に並んだが、両チームの対戦では日本が勝利していたので、日本が大会初優勝となった。

2012年の成績

第7回大会:2012 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィック・ネーションズカップ2012)、2012年6月5日~23日開催。6試合のうち5試合を日本で行った。

2013年の成績

第8回大会:2013 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィック・ネーションズカップ2013)、2013年5月25日~6月23日開催。

前大会で優勝したサモアは、遠征(South African quadrangular tournament)で南アフリカ、スコットランド、イタリアと対戦し、不参加。2011年まででチャーチルカップ(イングランド・カナダ・アメリカを中心とした大会)が廃止されたため、カナダとアメリカが新たに加わった。1試合以外、北半球(カナダ・アメリカ・日本)で試合が開催された。

2014年の成績

第9回大会:2014 IRB Pacific Nations Cup(IRBパシフィック・ネーションズカップ2014)、2014年6月7日~21日開催。規模が縮小され、3チームずつに分かれたカンファレンスで2試合ずつ行い、優勝を競う。カンファレンス間の対戦は行われなかった。

この大会期間(2014年6月)は、イタリアが遠征でフィジー・日本・サモアと対戦、スコットランドが遠征でカナダ・アメリカと対戦。トンガ以外の各国は、イタリアまたはスコットランドとの試合を大会期間中に組み込んだ。

2015年の成績

第10回大会:2015 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2015)、2015年7月18日~8月3日開催。2014年11月19日、IRB(International Rugby Board、国際ラグビー評議会)がWorld Rugby(略称WR、ワールドラグビー)に改称し、正式大会名も変更された。

プールA(サモア、日本、トンガ)、プールB(フィジー、アメリカ、カナダ)に分かれ、違うプールとの総当たり戦を行い(クロスプールマッチ。他プールの3か国と対戦)、勝ち点で総合順位を決定。総合順位の1位vs2位、3位vs4位、5位vs6位の順位決定戦で最終順位を決めたが、総合順位と同じ結果となった。

2016年の成績

第11回大会:2016 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2016)、2016年6月11日~25日開催。

ラグビーワールドカップ2019「オセアニア地区予選」を兼ねた。今回と翌年の大会での総合上位2チームが、ワールドカップ出場権を得る。3位チームは、ワールドカップ予選敗者復活戦へ進む。このため、すでにワールドカップ出場権を持つ日本と、アメリカ地区予選をひかえたアメリカとカナダは参加していない。

2017年の成績

第12回大会:2017 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2017)、2017年7月1日~15日開催。

ラグビーワールドカップ2019「オセアニア地区予選」を兼ねた。昨年の大会と今回での総合上位2チームがワールドカップ出場権を得ることになり、2節目でフィジー、3節目でトンガが決定した。3位サモアは、翌年のヨーロッパ・オセアニアプレーオフに進み、ワールドカップ出場権を得た。

2018年の成績

第13回大会:2018 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2018)、2018年6月9日~16日開催。

総当たりではなく、各国2試合ずつ対戦。フィジー×トンガ戦、サモア×ジョージア戦は実施しなかった。ジョージアが遠征を兼ねて参加し、最終戦のあと 来日し日本代表と対戦した。

2019年の成績

第14回大会:2019 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2019)、2019年7月27日~8月10日開催。

プールA(フィジー、トンガ、アメリカ)、プールB(サモア、日本、カナダ)に分かれ、プールA対プールBの総当たり戦を行い(クロスプール。他プール3か国と試合)、勝ち点で総合順位を決定した。

2022年の成績

2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため開催せず。

第15回大会:2022 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2022)、2022年7月2日~16日開催。

2023年の成績

第16回大会:2023 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2023)、2023年7月22日~8月5日開催。

日本代表の試合はすべて日本国内(ホーム)で行った。J SPORTSによる全試合中継のほか、サモア戦・フィジー戦は日本テレビ(全国)、トンガ戦はNHK総合でも中継された。9月開催のワールドカップ2023で同じプールのサモア戦はその前哨戦だったが、日本は22-24で敗れた。

2024年の成績

第17回大会:2024 World Rugby Pacific Nations Cup(ワールドラグビー パシフィック・ネーションズカップ2024)。アメリカ合衆国とカナダが加わり、フィジー・サモア・トンガ・日本の計6か国の参加で、新しいフォーマットで開催。プール戦を2024年8月23日~9月7日に各国で1試合ずつ実施し、ファイナルシリーズ(決勝トーナメント)は9月14日・15日・21日に日本で実施。

プールA(フィジー、サモア、トンガ)とプールB(日本、アメリカ、カナダ)に分かれ、それぞれ総当たり戦(各チームが1ホーム・1アウェーで計2試合)を行い、勝ち点によりプール内の順位を決める。ファイナルシリーズにおいて、各プール上位2チームによる決勝トーナメント、プール最下位チームによる5位決定戦を行い、最終順位が決まる。

ファイナルシリーズは、日本とアメリカが隔年で開催地となり、2024年は日本開催(準決勝は東京、3位決定戦と決勝は大阪)となる。

プール戦

ファイナルシリーズ(決勝トーナメント)

  • 5位決定戦 - 2024年9月14日、プールA3位 vs プールB3位(東京)

脚注

注釈

出典

関連項目

  • IRBネイションズカップ
  • ラグビー欧州ネイションズカップ
  • チャーチルカップ
  • パシフィック・トライネイションズ
  • パシフィック・リム選手権

外部リンク

  • PACIFIC NATIONS CUP 2024

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ワールドラグビーパシフィックネイションズカップ by Wikipedia (Historical)